[企業名] 宗政酒造株式会社 [代業者名] 宗政 伸一[事業担当者名] 宗政 寛 副社長
[地域資源名] 三類型 [認定日] 平成22年3月15日
[〒] 844-0014
[住所] 佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙 340番地28
[電話番号] 0955-41-0020 [FAX番号] 0955-41-0021
[資本金] 2,200万円 [従業員数] 140名
昨年(平成21年)の年初、農商工連携について訊ねたい旨で訪問を受けた。農商工連携は国が認定する事業計画で、新規性、新しいサービスの提供、付加価値の創造など従来とは異なる
収益性等の向上を生み出す事業計画の作成であることを説明し、関心を得られた。
その後、当社が酒・焼酎のメーカーであることから各地でも展開される“果実酒”への商品化について検討したが、
本計画としては見合わせ、本業である焼酎づくりの新たな展開へと変えた。
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「のんのこ」の愛称で知られる当社の焼酎づくりは、一般的に外国産麦を原料とする他メーカーと異なり「佐賀県産大麦使用」などの商品を販売しており原料へのこだわりは定評があった。 このことから(独法)農業・食品産業技術総合開発機構九州沖縄で開発研究された「西海皮60号」を有田、伊万里地区の農家で栽培し、当麦を原料として醸造特性を研究してきた。 ようやく商品化への体制ができ、一部コンビニへのPB商品としてテスト販売を始めた。今後の本格販売と新登録品種麦ならではの特性を活かした醸造展開を“地域資源活用事業計画”として取り組んだ。
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焼酎を地域資源として事業計画認定を得ることは大変険しく、新規性、市場性、販路確保など多くの課題を突きつけられ、事業計画の核心をどう表現して、どのように展開し、波及効果(地域資源を活かした市場づくり) について練り直し、『食中酒』として食べながら飲む、食べながら楽しめるシーンの演出、器等との相性も検討しながら地元の伝統産業である“有田焼”を活かした醸造後の貯蔵、熟成等への利用で商品への特性と 新規性、波及性を計画した。この関係は、連携的協力関係の元さらなる効果を求めて進めて行く。
当計画を、「地域資源活用事業計画」として取り組んだのは、昨年の10月、その後の専門家派遣によるブラッシングとコレクションを繰り返し計画書づくりを練って行った。 この間、何度も地域活性化事務局である、中小企業整備基盤機構九州支部のプロジェクトマネージャーによる指導、助言により歩を進めた。専門家派遣を繰り返し進め支援することでさまざまな経営環境について整理 し販売先について、市場について、醸造について等々項目毎に検討し計画へ落とし込んでいった。
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平成21年 1月27日 農商工連携について弊所拠点訪問さる
平成21年 2月26日 計画の確認として事業所を訪問する
平成21年 4月27日 当初案の果実酒の試作品完成による確認
平成21年 7月 8日 地元産大麦焼酎について、機構のプロジェクトマネージャーを交えて検討
平成21年12月18日 地元産大麦焼酎について、機構のプロジェクトマネージャーを交えて検討ブラッシング
平成22年 2月 9日 中小企業基盤整備機構にて評価委員会に参加
平成22年 2月25日 中小企業基盤整備機構にて評価委員会に参加
平成22年 3月15日 地域資源活用事業計画として認定
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新商品の開発、発売についてコンビニ、ミニストップよりPB商品として販売したい旨の声を頂いていた。このことでもともと地元産麦を原料として製品化する当社の商品づくりに何らかの支援策が利用できないか 検討していた。折からの農商工連携についての声は各所で聞こえ、この支援について関心があった。 この点を佐賀商工会議所地域力連携拠点を尋ねることで本計画への具体化がスタートした。当初、焼酎ではなく検討材料として果実酒含めさまざまにあったが、基盤機構への訪問、専門家による支援など計画への 具体化へ有効な支援を頂いた。さらに認定後の補助金事業への取組、申請を含めたさまざまな支援は成果を得て感謝している。
有田ポーセリングパーク
■入園無料■無料駐車場 約1500台